牡蠣の栄養学

こんにちは

BODY MAKE GYM MAKI トレーナーの牧です。

先日亜鉛についての投稿をさせて

いただきました。

今回は亜鉛含有量トップの『牡蠣』について です。


別名、海のミルクと呼ばれるほど濃厚でクリーミーな味わい。
美味しい上に、栄養素も優れている牡蠣は素晴らしい食材です。

牡蠣は亜鉛の含有量が、
全食品の中で最も多いです。

第二位は豚レバー、煮干しは同等の亜鉛を含んでいます。
ただ、100gあたりの含有量になるので乾燥した煮干しを100g食べるというのは難しいので、実質豚レバーが二位になるでしょう。

補足として、牡蠣は豚レバーの二倍以上の亜鉛が含まれています。


亜鉛は非常に多くの役割がある

→詳しい内容はこちらの過去ブログに記載がございます。よろしければ合わせてお読みいただければと思います。
亜鉛について

亜鉛の効果・効能を簡潔にまとめると、

★1000種類以上の酵素との関わりがある

分子構造の構成に必要な酵素は120種以上あり、
どこかしら亜鉛が酵素の構成に関わってくる

酵素とは分かりやすい例で例えると、
食べ物を消化吸収する際に、特定の栄養素を分解するために使うものになります。

唾液の中にも酵素が含まれています。

★糖尿病の改善にも関与

★世界の人口の三分の一が、亜鉛不足と言われている

★精子の活発さや精子量を決める際に
亜鉛が足りてないと不妊の危険因子となる

★免疫システムに関与


なぜ牡蠣はミネラル豊富なのか

牡蠣に限らず、貝類は海水を多量に吸い込む。

有毒から無毒まで一日300~400リットルの海水を吸い込み
不要なものを体外へ排出することで、海水のミネラルバランスを保つと言われる。

貝類が余分にプランクトンなどの栄養を吸収してくれるおかげでプランクトンの異常発生を防ぎ、海水内に酸素が満ち、その結果多くの生物が生きることができる環境が保たれている。

プランクトンが増えすぎるとヘドロが溜まったり、海中の酸素が失われ、多くの生物が死滅してしまう。赤潮。

自分の体内に有毒な物質も取り込むが、自身を正常に保つために
免疫システムに関与する亜鉛が活発化することからミネラル豊富である。

比較的貝類にミネラルが多いのは自身を守るための反応でもある。

亜鉛が活性化すると、メタロチオネインというデトックスタンパクを誘導する

特に牡蠣は汽水領域(河川と海水が交わる場所)に多く存在しており、
ここは海水の塩分濃度が頻繁に切り替わっている。
浸透圧が非常に変動する場所でもあるので

その浸透圧の変化に耐えるために
旨み要素であるタウリンが大量に作られる。


牡蠣の選び方

生食用
加熱用

なんとなく生食用のが鮮度が高いからと思いがちですが、
実際のところは違います。

生食用と加熱用の違いは、

『住んでいた海域の差』なんです

加熱用は河川、川に近いところに生息しているものです。

川魚を食べる際にあまり生食をしないのは、河川の栄養分やプランクトンの栄養豊富な領域で育つとその分、
ウイルスも多いためです。牡蠣も同様にウイルスを含んでいる可能性もあるので加熱用として売られています。

加熱用の牡蠣は山や河川の栄養素を含んでいるので優れている
ただし、ウイルスや菌も多いので必ず加熱して食べるようにしましょう。

生食用と加熱用は好みになりますが、
栄養素や味を考えると加熱用が悪いものではない。

獲れて時間が経ったものが加熱用になるわけではないので
育った環境で分けられている。というのを覚えておきましょう。


食事を気をつけているのに痩せにくいという場合は、亜鉛が不足している可能性もあるので、定期的に『牡蠣』を食べて見てください。

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亜鉛とコロナの関係性とは

こんにちは。

BODY MAKE GYM MAKI トレーナーの牧です。

今回はコロナとの関連性もある

  『亜鉛』についてです。


亜鉛は必須ミネラルの一つで体内で多くの働きを担っています。

主な働きとして、

・アトピー改善

・味覚細胞の形成(コロナとの関連が深い)

・酵素、免疫機能、神経系の働きに関与

・男性生殖器においての機能を正常・活性化


不妊の危険因子

男性側の不妊の危険因子として亜鉛不足が挙げられます。

男性の精子の数が少なくなっていることが要因と考えられます。

亜鉛自体の摂取が少ないだけでなく、食生活の変化、運動不足、その他ビタミンミネラルの不足、睡眠時間の低下、大気汚染、ダイオキシンなどの影響もあります。

食習慣の変化として、現代では人工甘味料、着色料、増粘剤、保存料、酸化防止など50年前と比べて圧倒的に多く摂取するようになったのも不妊との関係性があるのではないでしょうか。

補足として

精子は1ccあたり1億個が普通
2000万以下が不妊の可能性
最近では600~2500万ほどの人がとても多い

50年前と比べて数が約半分になっているとの報告もある

亜鉛不足だけが理由で病気になる
亜鉛をとれば病気にならない
というわけではないので注意が必要

栄養学的には亜鉛が不足している可能性が高いと言える


その他の働き

・生殖器官の維持

男性ホルモンであるテストステロンを活性化させる

テストステロンは筋肉をつけるために必要なホルモンで女性が男性と比べて
筋肉がつきにくいのはこのテストステロン量によるものである。

テストステロン量が増えれば筋肉は増えやすくなる

・前立腺の健康維持

・抗菌剤としての役割もある


体内の亜鉛

体内に約2gほど存在しており、
そのうち60%は筋肉に、30%は骨にある
その他前立腺、腎臓、肝臓に多い

亜鉛の吸収は十二指腸、空腸で吸収される。
これは他の食べ物も同様です。

亜鉛の吸収率は約30%程度で食べたもの全てが吸収されるわけではない。
ただし、水素化されたものは70%とも言われる。

吸収率は個々の腸内環境によっても左右されるため、できる限り腸内は良好な状態にしておく事が吸収率向上に繋がり、健康管理、便秘改善、精神安定、睡眠にもいい影響を与える。

 

白血球に多く含まれる

リンパ球(白血球、NK細胞、T細胞)の分化、成長に必要な胸腺ホルモンは亜鉛によって活性化するリンパ球は体内でのウイルス退治など免疫力に関与しています。

亜鉛が直接リンパ球を活性化するわけではないが、胸腺ホルモンを活性化させ、白血球などを成長させるため、

亜鉛が免疫力を向上させると言っても過言ではない。

亜鉛がないと胸腺ホルモンは活性化しないため、白血球やNK細胞など免疫力が落ち、コロナウイルス感染時に症状が重症化する恐れがある。

そのため亜鉛は意識して摂取する事が大切です。


含有量

体内での亜鉛量は年齢とともに著しく低下し、
10~20代と比べ、70~80代では600分の一とされる

高齢者はコロナウイルス感染時に重症化しやすいというのは免疫機能の低下が考えられるが、リンパ球の働きから『亜鉛』が非常に重要な栄養素であると言える。


味覚異常に関して

亜鉛は舌にある味を感知する器官である『味蕾(みらい)』の働きに関与している
濃い味付けが好きな方は体内での亜鉛不足の可能性もある。

コロナ感染者の後遺症としての味覚異常も元々亜鉛不足による味の感知が鈍いことも理由の一つ。

免疫、味覚

どちらに対しても亜鉛は重要な働きを担っているため、

積極的に摂取してみましょう!

亜鉛は牡蠣が抜群に多く、次いでレバーに豊富に含まれています。


1日必要量
15~30mg
日本人の平均は8mg

摂取のし過ぎは鉄の吸収を阻害する恐れがある
毎日牡蠣を食べ過ぎなければ問題はないですが、サプリ取りすぎに注意


亜鉛と体内酵素

食べ物の分解吸収をする酵素の1000種以上に亜鉛が関与

亜鉛から作られる酵素の一つ、
アルコールデヒドロキナーゼ→ ビタミンA還元作用、アルデヒドの分解(揚げ物など発がん性のある物質)、アルコールの分解に関与

SOD酵素→活性酸素の除去

活性酸素は細胞を酸化させ、シワソバカスなど老いの原因となる物質

 

亜鉛の吸収

玄米のフィチン酸(主に玄米)が吸収を阻害するが、炊き方に注意すればある程度抑える事ができる。

反対に吸収を促進するものはタンパク質全般である


亜鉛の研究報告
効果効能
下痢、気道感染症、結核、アトピー、糖尿病、肝炎

医学的にも認められている。


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