スパイスの王様・スパイスの女王

様々なスパイスがある中、異名がつくほどのスパイスとは何か。

今回はスパイスの話です。


スパイスの王様

シナモン(ニッケイ、ニッキ)

スリランカ産のセイロンシナモンが有名で木の樹皮を乾燥させたもの
シナモンの歴史は古く、紀元前4000年前にはミイラの防腐剤として使用されていた。


シナモンの木

優しくほのかな甘みがあり、デリケートながら独特な香りがあるのが特徴。
シナモンを使用した料理は独特な香りからすぐに分かりますね。

シナモンロール、シナモントースト、フルーツコンポート、チョコレートのデザートなどスイーツ系に幅広く使われるスパイス。
羊肉を使った料理にもよく合う。

日本ではシナモンも、カシアという似たような樹皮からできたスパイスはニッキとして扱われる。

八つ橋も独特の香りをしますが、シナニッケイという木が原料で、木の根を使用している。シナモンとは全く別。

小学生の修学旅行で初めて京都へ行ったときに嗅いだこの香りは臭い、と感じていましたが、大人になった今では逆にいい香りと感じる不思議。

香りのイメージが強いシナモン同様に、スパイスの王とされるのはペッパー、黒胡椒です。金貨と同様の価値があったとされる黒胡椒同様にスパイス界のツートップですね。

シナモンの効果

香りの成分である、桂皮アルデヒド(シンナムアルデヒド)は芳香族不飽和アルデヒドの一つ。これが独特の香りの成分である。
この桂皮アルデヒドはファイトケミカルの一種で、下記の効果が認められる。

・抗菌作用
・風邪の予防効果
・毛細血管の老化防止効果
・歯や歯茎の痛みの緩和
・虫歯の治療や口臭の予防
・感染症の予防(虫刺されにも効果的)
・スキンケア(肌のたるみ、しわ、肌の老化防止を抑える)


スパイスの女王

カルダモン

世界で最も古いスパイスの一つ。
サフラン、バニラに続いて三番目に高価なスパイスとされる。

グリーンカルダモンが最上とされ、ブラウンカルダモンという種類もあるがグリーンカルダモンとは異なる品種。

古代ローマでは消化剤や口臭消し、香水の原料としても珍重されていた。
ショウガ科の植物で、他は根の部分を使用するが、カルダモンは種子を利用する。

豊かな芳香があり、種を口に含むと刺すような樟脳のような香りがし、長いこと苦味が残るが、快い刺激もある。

樟脳(しょうのう)とは

テルペン類の一種。化学式 C10H16O クスノキの根や枝を水蒸気蒸留して得る無色透明の結晶。水に不溶、有機溶媒に可溶、特有の芳香をもつ。テレビン油から合成され、医薬品・香料・殺虫剤・防臭剤などに利用する。医薬分野ではカンフルという。

ガラムマサラに必要不可欠で、カレーはもちろん、プリンやアイスクリームに使用されることも。

アラビアの砂漠の遊牧民ベドウィン族愛用のスパイスで、彼らはカルダモンコーヒーを入れて客をもてなすが、
まず使用するカルダモンを見せるのが習わしになっているそう。ふっくらした傷のない、質のいいカルダモンを使っていますという、
歓迎の心を表している。アラブ諸国ではカルダモンコーヒーは有名。

シナモン同様に様々な効果が認められています。


カルダモンの灌木

・消化器官の不調改善
胃液や唾液の分泌を促し、消化の手助けをしてくれる。腸内に溜まったガスの排出を助けてくれる

・呼吸器官の不調改善
咳や痰を抑える効果

・口臭防止
シネオールという成分が強いニンイク臭やアルコール臭を消臭してくれる

・整腸作用
お腹が張ったり、しくしくと痛むような時にいいとされる

・発汗作用
血行を良くする働きがある。
汗をかくことは代謝アップに繋がります。

・精神安定効果
アロマとして炊くことでストレス軽減効果がある(シネオール、テルビネオールという成分による)

・集中力向上効果
脳の前頭葉の酸素消費量に変化が生まれると言われている。これが脳の活性化を助け、集中力の向上が期待されている。


様々な効果が期待できるスパイスの王様、女王である
シナモン・カルダモン

他のスパイスも有益な働きがありますが、特に異名をつけられるほどのスパイスをご紹介させて頂きました。

少しでも体にいいものを取り入れて、ダイエットを楽しく継続していきましょう!!


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スパイス!

スパイスとは熱帯産の、強い香りを持つ植物性物質で、植物の芳香のある根や幹、つぼみ、種子、果実などを乾燥したものと定義される

ラテン語でspecies 「特別の種類」が語源

遥か昔大航海時代では、金と胡椒が同等の価値とされていたぐらい大変貴重であったと伺えます。

スパイスは紀元前の古代から薬や防腐剤、香料として珍重され、ミイラを作るのに利用したり、軟膏や油薬として使ったり、お香として焚いたりしていた。

様々な効能のあるスパイスは、世界に200種類以上存在していると言われています。「天然の薬」と言われるほどで漢方などで薬として使用されるものもあり、身体にプラスになる成分が豊富に含まれています。

身体にプラスになる成分としては、

美容、アンチエイジング、代謝アップ、デトックス、健康増進、整腸作用、食欲増進、脂肪燃焼作用などがあげられます。


スパイスというと様々な料理に使用し、家庭料理でも身近な存在ですよね。

スパイスを使用した料理でポピュラーなのは「カレー」
スパイスをふんだんに使用したカレーはダイエットにも効果的なんです。
カレールウではなくカレー粉からつくるのがポイント。

 

GABAN 純カレー を例に挙げてみます

原材料
ターメリック、コリアンダー、クミン、フェネグリーク、胡椒、みかんの皮、ジンジャー、唐辛子、カルダモン、フェンネル、シナモン、オールスパイス、クローブス、ナツメグ、ベイリーブス、タイム、オレガノ、ガーリック

余計な物は入っていないので、カレーだけでなくカレー粉を使った料理でもバリエーションが広がりますね。


ターメリックは日本ではウコンの名が有名です。カレーの黄色はターメリックの色。一番多く配合されており、強壮剤や肝臓の治療にも使われます。軟膏に混ぜて皮膚疾患に使うこともあります。

コリアンダーは、ヨーロッパやアメリカでの呼び名でタイではパクチー、中国ではシャンツァイ(香菜)とも呼ばれます。パクチー料理が日本でもブームがありましたがこれは葉の部分。コリアンダーとして使用されるのは実を粉にしたもの。頭痛や消化不良の薬としても使用される。

甘い料理、辛い料理にもよく合い、カレー粉に欠かせない。

クミンは挽き肉料理や野菜の料理に使われることが多い。スペインではシチューに使われたり、アメリカテキサス州ではチリコンカンに使用される。下痢やお腹の張り、消化不良などの薬としても使われている。

その他様々な効果のあるスパイスが配合されています。

ジンジャーは体を暖める働きがあったり、
唐辛子のカプサイシンは脂肪燃焼作用が有名ですね。

よく聞く、ガラムマサラは北インドの料理に使う基本のミックススパイスで単独でのスパイスではないんですね。
2~3種類のスパイスとハーブを合わせたような簡単なものから、十種類以上のスパイスをブレンドしたものまで、料理人の数だけ作り方があるとされています。

多く配合されている3つを紹介させていただきましたが、他のスパイスにもそれぞれ効能があり、身体には有益な効果を与えてくれるものばかりです。これらのスパイスを使用したカレーはある意味「食べる薬」と言っても過言ではありません。

ここに、良質な脂質やタンパク質を加えて、適度な米を加えたカレーライスを食べれば栄養抜群、カレーを食べて痩せることも可能です。


注意が必要なのが、効果的なのは粉から作るカレーということ。

市販されている有名なカレールウの原材料を下記にそのまま載せます。

原材料
食用油脂(牛脂豚脂混合油、パーム油)、小麦粉、砂糖、食塩、でんぷん、カレーパウダー、全粉乳、脱脂大豆、はちみつ、チーズ加工品、玉ねぎエキス、ローストオニオンパウダー、トマトパウダー、オニオンパウダー、ポークエキス、粉乳小麦粉ルウ、バナナペースト、脱脂粉乳、ココア、酵母エキス、トマト調味料、りんごペースト、香辛料、ガーリックパウダー、しょう油加工品、ホエイパウダー、ローストガーリックパウダー、チーズパウダー、トマトエキス/着色料(カラメル、パプリカ色素)、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、香料、酸味料、香辛料抽出物、(一部に乳成分・小麦・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・りんごを含む)

様々な旨味を加えて、完成された味で誰が作っても美味しくできる便利さはありますが、原材料の多い順からベスト3は、

食用油脂
小麦粉
砂糖

となっています。カレーパウダーは6番目となっています。

動物性の脂、小麦粉、砂糖が入っているカレールウはダイエットでは避けたい材料ですよね。これらが一番多く入っているということはダイエットには程遠いことがわかります。原材料を見る癖があればまず選ばない。というか、選べないです。


カレーライスは通常、ダイエットでは控えるようにご案内させて頂きますが、それはカレールウを使用した場合やココイチのカレーの場合。米に合う味なんですよね。笑

それで炭水化物の量が増え、脂質も高いのでカロリーが爆上げ。
トッピングなんてした日には1000カロリー越えは間違いなし。
全く痩せません。

カレー粉から作るカレーは余分なものが入っていないので、むしろ積極的に作ったほうがダイエットメニューのバリエーションが一気に広がり、楽しみながら痩せることができるのではないかと思います。

一つずつのスパイスを独自にミックスするのも楽しいですが、お金と手間がかかります。泣

すでに配合済みのカレー粉を使用し、お好みで別のスパイスを調合するのもいいかもしれませんね!

カレー粉から作るカレーでダイエット試してみてください!

 

上のカレー写真は僕が実際に食べたスパイスカレーです。皆さんはどんなカレーがお好きですか?


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